概要
作詞/作曲 : 藤原聡
編曲 : Official髭男dism
発売日 : 2024.12.13にデジタルリリース
映画『はたらく細胞』の主題歌
MUSIC VIDEO
歌詞を考察
この楽曲は、“頑張りすぎる人々へ” 向けたメッセージソングであり、周囲の評価を気にして無理をしてしまう人々に対し、「せめてこの曲を聴いている間だけでも心と体を解放してほしい」という願いが込められています。ゴスペルの要素を取り入れたアレンジが特徴的で、温かみのあるサウンドと力強い歌声が印象的です!
また、2025年には髭男初のスタジアムライブが開催される予定であり、「50%」もライブで演奏される可能性が高いです!いや絶対演奏されます!!
仕事など、日々頑張りすぎていないですか?
毎日毎日、完璧を求めすぎずに50%くらいの力加減で生きるほうが心地がいいのです!
\\改めて今日から俺らは50%定位置で!!//
後悔のないように 誰かに誇れるように 生きてみようだなんて
奮い立つのは良いけど
ストレスがあっても 耐え抜く事こそが美学だなんて言うなら
ここでひと息つこう
静かで繊細なピアノの弾き語りのこのフレーズ
この部分の歌詞は、 「完璧を求めすぎることへの疑問」 と 「ストレスを無理に抱え込まない生き方」 を伝えていのだと思います。
頑張ることや耐え抜くことが本当に「美しい生き方」なのか?。特に現代社会では、「努力は報われる」「苦しみに耐えれば成功する」といった考え方が根強いですが、それは本当に正しいのでしょうか?この楽曲は、そうした価値観を見つめ直す機会を与えてくれているように思います。
頑張ることは決して悪くないが、ずっと走り続けるのではなく、「ひと息つくこと」も大切だと伝えているように感じます。
競争の義務はない リングもコースもない
だからこそ手にする幸せもあるんだろう
私たちは、学校や仕事で他人と比較されることが多いですが、この曲では「そもそも戦わなくてもいいのでは?」という価値観を提示しているようです。
「他人と比べなくても、自分なりの幸せを見つけることができるんだ」という、優しくも力強いメッセージを感じられる部分ですね。
[50]パーで生きたいのにね [100]じゃなきゃダメなんて
Oh いつ教わったんだっけ?と
我に返って 割とすぐにまた間違えてを繰り返して すり減るまで
灰になるまで 悪かねえ なわけがねえ!
サビの部分では、社会では常に「100%」の努力や成果を求められがちで、いつの間にか完璧を求める価値観が刷り込まれていたことに気づかされます。
でも人間は結局いろんな間違えを繰り返して生きていくので、常に完璧な100%なんて不可能なんです。
そんな風潮の社会に訴えるように、「悪かねえ なわけがねえ!」と強く否定しています。
泡と消えたスローライフ 滑り込んだ休日に 誰かの輝いてる姿に
勝手に焦り悔やみ 現状に苛立ち 眠れぬまま朝になる 昼夜逆転が癖になる
ここから怒涛のラップパート。
理想のスローライフは泡となって消え、せっかくの休日も「滑り込んだ」という表現から、「本来は休むはずの時間も、うまく活用できていない」と感じている様子がうかがえます。
他人の輝いている姿と自分を比較してしまい、「自分はこのままでいいのか」と現状に満足できなくなり、昼夜逆転してしまうことで、より生活リズムが崩れ、ますます現実が思うようにいかなくなるという負のスパイラルが表現されています。
立ち止まってる場合じゃないと重い腰を動かし
身の丈に合わない速度のトレッドミルに乗っかり
転び 風邪ひき 自己管理も出来ない自分に
何を成し遂げられると言うのだろう?
なんて言わない! あまり病まないように よーいドン!もゴールもない
記録もない人生も愛したい
いろいろな焦りから、「このままではダメだ」と無理やり行動を起こそうとする姿が描かれています。
トレッドミル(ランニングマシーン)に無理なペースで走り続けて、結局無理をすることで、体を壊してしまい、そんな自分に「何ができるのか?」と自己嫌悪になってしまいそうになります。
ですが「なんて言わない!」という強く否定するメッセージ
別に、「誰とも競争はしなくていい」し、「目標設定に囚われなくていい」、そんな自分自身を縛る考え方からの開放になっているように感じます。
とはいえ現代社会しゃあない
生きてくためにやらないわけにいかない時はせめて
[80]パーくらいを上限にしよう もう負けとかどうでもいいよ
自分のやりたい事だけ永く続けたい!
とはいえ、現実はそう簡単にはうまくいかない。
社会の中で生きていく以上、完全にマイペースに生きることは難しいです。
ここで提案されているのは、「100%を上限で頑張るのではなく、80%くらいを上限の力加減を意識しよう」という考え方です。
特に、現代社会では「常に全力でいなければならない」というプレッシャーが強く、それに押し潰されてしまう人が多いですよね。
でも現代社会をうまく生きていくことよりも、自分の気持ちを一番大事にして、自分が一番心地のいい生き方をすることの方が大事なのではないか。
「自分のやりたい事だけ永く続けたい!」
この言葉が最終的な結論だと思っています。
「80%くらいでいい」「負けとかどうでもいい」という考え方にシフトすることで、より永く、自分らしく生きていける、というメッセージが込められているのではないでしょうか。
競争の義務はない リングもコースもない
だからこそ手にする幸せもあるんだろう
他人と競争することは決して悪くはないが、義務ではないので競争をしたくなければしなきゃいいのです。
「競争しない生き方」を選ぶことで、プレッシャーから解放され、自分にとって本当に大切なものを見つけることができるのではないでしょうか。
ってかきっと背負い込み過ぎていない? でも下ろしたいわけじゃない?
自分の身体への問いかけを忘れてはいけない そう言う事みたい
心の肩こりを緩めたならさあ Oh
改めて今日から俺らは50%定位置で!
頑張りすぎている人に対して、「責任とかプレッシャーとか、いろんなものを背負い込みすぎていない?」「そんなプレッシャーとかから解放されたいんじゃない?」と投げかけています。
責任などはとても大事なことですが、それ以上に大事なのは自分の身体です!そのことを忘れてはいけません!
さぁ気持ちを切り替えて、心と体をリラックスさせて、改めて今日から50%を定位置にしていこう!!
音だけ聞くと、「50%定位置で!」が「フィフティパーセンテージ!」に聞こえるのが天才すぎる…!!
ホルモン腸脳関係 ジャンク疲れの自律神経 労って熱いハグで
全体気をつけんで
休んで備えて ここぞでだけで 放って君の[100]%!!!
ここのフレーズは非常に「はたらく細胞」っぽいです!
腸やホルモンの状態が私たちの精神状態に大きく影響を与えることを示唆しています。
「ジャンク疲れ」という言葉からは、不健康な食生活や、ストレスによって乱れた自律神経を意味しているようです。
心身の疲れをとるためには、自分自身に対してや、周りの人からの温かい支えや癒しが必要なのです。
「全体気をつけんで」という言葉で体の身を引き締めて、適度な休息を取ることで、心身が整い、最も重要な瞬間に全力を発揮させるのです!
この重要な瞬間というのは、仕事などではなく、どちらかというと自分が一番全力で楽しめることを指しているのだと思います。
まとめ
日々疲れている現代社会人に向けた楽曲であり、毎日毎日100%の全力で頑張り続けると、いつか身体を壊して、自分のやりたいことが永く続けられなくなってしまうかもしれません。
「50%を定位置にして、80%を上限にしよう!」そうすることで、自分にとって一番続けやすい人生を歩めるのではないでしょうか。
髭男のライブではよくさとっちゃん(藤原聡)がMCで「120%で盛り上がってください!」と言ったりしますが、歌詞の「ここぞでだけで放って君の[100]%!!!」にあるように、髭男のライブなど、自分が全力で楽しめるタイミングで100%、いや120%を放とうということなのです!!
髭男のファンクラブの「BROTHER」に入会することで、さとっちゃんの50%の作曲についての動画を見ることができるので、興味のある方はぜひ入会してみてください!!!